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3D映画の最新進化型・「ベオウルフ」を観てきました。

先頃、「シネコンが国内初の閉館」というニュースがありました。なんでも、シネコンが増え過ぎて、集客の伸びを上回ってしまっているんだそうです。確かに今、どこの街に行ってもシネコンを見かけることが多く、便利な反面、入ってみると中はガラガラ…… ということ、結構多いんですよね。

先行き心配な日本の映画産業ですが、映画の本場・ハリウッドでは、もっと深刻な状況になっている模様。

アメリカでは、DVDの普及やホームシアターの高度化によって、「映画館に行かなくても、家で映画館並みの映像が楽しめる」からと、映画館離れをし始めている人たちが増えているそうです。
このままではいかん、と、観客を映画館に呼び戻すための「映画館でしか味わえない醍醐味」を提供するための方策を考えます。

そのひとつが、「立体(3D)映画」。
昔で言うと、赤と青のフィルムの貼ってあるメガネを着けて観る「飛び出す映画」ですね。
今回、ロバート・ゼメキス監督最新作「ベオウルフ/呪われし勇者」が、日本でも3D上映されることになったということで、今の3D技術をこの目で確かめようと、僕も劇場へ足を運びました。
ベオウルフのパンフレット

ストーリーは、8世紀ごろに書かれた世界最古のファンタジー文学と言われる叙事詩を元に作られています。英米では学校の授業にでてくるほど有名なものらしく、言わば「コナン・ザ・グレート」の祖先のようなものですね。
2005年にも一度映画化されていました

劇場の入口で、上映中にかけるための3Dメガネをもらいました。
3Dメガネ

一見、何の変哲も無いメガネのオモチャですが、このメガネひとつで、劇場は迫り来る3D空間へと変貌します。
着けてみると、ほんの少し暗くなる程度で、色も何も無し。眼鏡をかけている人は、その上からこの3Dメガネをかけるんですが、着け心地も良く、焦点が定まらないようなこともなかったので、違和感無く映画に集中できました。

さて、内容についてですが、映画が始まると、これがもう最初から最後まで見所満載で、一瞬たりとも目が離せない、手に汗握る大スペクタクル!
フルCGによる俳優陣の、うぶ毛の一本一本までもが精密に描画された生々しさと、「パフォーマンス・キャプチャー」という、眼球の動き(!)までも精密に再現する最新鋭のモーション・キャプチャー技術によって生み出されるリアルな動きが相まって、今までのCG映画から更に進化したという印象。
全員実在の俳優が演じたものをCG化しているそうです。じゃあ何故実写で録らないのか、というのが当然の疑問なんですが、映画の中で動き回る俳優たちは、実在の本人とは身長も違えば体形も違う、しかも後半では「数十年後」も描かれていて、全員見事に老けている! 正に自由自在! CGって便利! なるほど、特殊メイク以上に表現の幅がどんどん広がっていくというわけですね。

勿論、セットもすべてCG。地面の砂利の一粒一粒までが綺麗すぎる、というようなところを除けば、これまた非常にリアルでした。

3D映像を効果的に使うために、画面の奥行きを活かした演出が非常に多く、画面奥から客席に向かって、色んなものが次々に飛び込んできます。そりゃもう、驚くの驚かんのって!
爆発すると、破片が目の前で飛び散る!
馬が走り抜けると、蹄で蹴り上げられた砂利が飛びかかる!
投げた斧が顔の横をすり抜け、木々の間を滑空すれば、枝が顔に当たりそうになり、思わず目をつぶりそうになる(笑)!
雪の降るシーンでは、強風で吹きつけてきた雪がスクリーンにはりつく、なんていう心憎い演出もあったりします。

字幕は一体どうやって表示させるのかな、と気になっていましたが、常時一番手前に浮いたような感じで表示されているんですね。これは実に読みやすかったです。普通の映画でも採用してほしいぐらい(笑)。

いやぁ堪能した、と観終わって劇場を出ると、さすがに二時間も休み無く巨大スクリーンを凝視したせいか、頭がフラフラになりました(笑)。
でも、やはりこの体験は、映画館ならではのアミューズメントという感じ。
映画館に観客を呼び戻す決定打にはならないのかも知れませんが、今後の映画の技術の進化に大いに期待の出来る、革新的な作品だったのではないでしょうか。

「記念にお持ち帰りください」と言われて持ち帰った3Dメガネの置き場に困る 編集部I
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