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“ディープ大阪”の聖地「新世界」探訪記・《名物てんこもり》編

「新世界《串かつのメッカ》編」に続いて、今回は「新世界《名物てんこもり》編」をお届けします。ディープな大阪「新世界」には、曰く付の“名物”が“てんこもり”で〜す!


まずは、「あづま食堂」へ。こてこての上方喜劇の雄『吉本新喜劇』の食堂のセットのモデルとなったと言われる一膳めし屋さんです。新世界のシンボルの一つである大きなフグの看板の「づぼらや」本店の隣にあります。
ここでは、名代「シチュー」と「かやく御飯」がお勧めです。一度食べたら病みつきになる大衆食堂ならではの絶品メニューです!

あずま食堂

洋食屋なら「グリル梵」へ。通天閣本通りの途中の細い路地を東へ入ったところにあります。
ここは、かつて“ジャンジャン町”に新人芸人の登竜門の寄席小屋「新花月」があった頃、故・六代目松鶴師匠を始め、笑福亭一門がこよなく通った洋食屋さんです。狭い店内は無国籍なアジア風の独特の佇まいが何故か落ち着け、各種本格ステーキやハンバーグをご堪能あれ。

グリル梵

居酒屋なら、“串かつ横丁”にある「酒の穴」へ。ここでは何故か、中華料理店では考えられない値段で名物「八宝菜」が食べられます。何と、2百円ですぞ!
中華屋さんといえば、通天閣本通りにある「三好」の名物「フカひれラーメン」が絶品です!

八宝菜

漫画“じゃりん子チエ”でお馴染みのホルモンなら、“ジャンジャン町”にある「ホルモン道場」へ。鉄コテで肉片とモヤシをドデカイ鉄板にジューッと押し付け、オリジナルのタレをたっぷりかけてくれます。これがまた病みつきになる味です!
ホルモン料理なら、もう一つ。“ジャンジャン町”入口にある沖縄料理店「丸徳」の「ホルモンうどん」。こちらも、古くから新世界名物として有名な一品です!

お土産には「釣鐘饅頭」をどうぞ。四天王寺店や有名デパ地下店で知られた「釣鐘饅頭」の本社(本店)が新世界の中にあります。お店の自動ドアが開くたびに、釣鐘を突く音が店内に響きます。

釣鐘饅頭

娯楽の方も盛り沢山です。映画館の数はめっきり少なくなってしまいましたが、寄席小屋が通天閣の地下に復活しています。“通天閣劇場”を縮めて「TENGEKI」。人気トリオ芸人“安田大サーカス”の実物大人形が手招きしてくれます。

TENGEKI

どさ廻りの大衆演劇の老舗「浪速倶楽部」もまた、新世界の名物小屋として親しまれてきました。現在は、もう一つの常設小屋「朝日劇場」もあり、芝居がはけるとドウラン姿のままの役者さんたちが先回りして表に出て、お客様をお見送りしています。

浪速倶楽部

スマートボール店「ニュースター」。大阪広しといえども、もはや大阪市内に現存するスマートボール店はここだけです。

スマートボール

通天閣の麓には、「王将」の碑が建っています。村田英雄の名曲「王将」の舞台もここでしたね。
店内で将棋を指せる将棋屋さんも、“ジャンジャン町”内に2店、残っています。

将棋店

同じく、通天閣の麓に、ラジウム温泉「新世界温泉」という銭湯があります。ここに、先頃、露天風呂がオープンしました。露天風呂からは、頭上に通天閣が聳えて見えます。逆に、通天閣の展望台からは、足元の露天風呂はどう見えているのでしょうか?ちなみに、この銭湯、男湯の浴室内のあちこちに「ホモ行為、絶対お断り!」の貼り紙が貼ってあります。(笑)&(恐)…

新世界温泉

今はもう見れない名物としては、まずは、アチコチの洋服屋さんの店頭で催されていた「叩き売り」の風情ある風景。講談調の名調子で、洋服や貴金属、その他何でも、次々と“せり”にかけていきます。聴衆の中には“サクラ”がいて、威勢よく値段を吊り上げていき、つられて高い値段を口にし、買わされてしまう可哀想なお客さんもいました。

そして、「Zゲーム」店。ランダムに数字と色が升目状に描かれた台紙の上に“おはじき”を置いていくだけの“ビンゴゲーム”のことです。かつて、“ジャンジャン町”の中に広い間口の「Zゲーム」店があり、番号が描かれた色球が店内に次々と弾き出され、その色と数字をマイクを通しておばちゃんが独特の拍子を付けて店内に放送します。「♪赤色3番、黄6番〜。黄色6番、青2番〜…♪」といった具合に…営業時間中、そのおばちゃんの声がず〜っと“ジャンジャン町”内に響いていたものです。

“ジャンジャン町”には、かつては、「弓道場」もありました。矢が的に当たると、おばちゃんが「当た〜り〜!」と叫んで、大きな太鼓を叩いてくれました。昭和末期に、その「弓道場」一帯が大きな火事で全焼し、その焼け跡は、広島市の原爆ドームのように、一部はそのまま残っています。

最後に、世界の大温泉「スパ・ワールド」にも触れておきましょう。
1997年に、ユニークな室内遊園地「フェスティバルゲート」と共にオープンした超大型の健康ランドです。遊園地は経営が行き詰まって、いまは閉鎖されていますが、「スパ・ワールド」の方は好評営業中です。他地域のスーパー銭湯や健康ランドに比べて桁違いに広い浴室空間は、《1,000円キャンペーン》(通常、週末は3,000円)時には大いに価値ありですよ!

というわけで、駆け足で“ディープ大阪”の聖地「新世界」の《名物てんこもり》をご紹介させていただきました。
「新世界、おもろそうやな!いっぺん行ってみよ!」と思っていただけたら嬉しいです。あくまでご参考まで。


編集部T2
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