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なかのひと
朝青龍で問われた『横綱の品格』を、昭和の名横綱・大鵬が世に問う!

泥酔し、深夜の繁華街で一般人に暴力を振るって大怪我をさせ、引退に追い込まれた元横綱・朝青龍の事件で、再び取り沙汰された『横綱の品格』について、2007年に発行された1冊の本が、静かに再注目されています。


本のタイトルは「相撲道とは何か」。著者は、第48代横綱・大鵬(納谷幸喜氏)。
言わずと知れた昭和の名横綱『大鵬』です。
史上最多の優勝回数(32回)を誇り、2回にわたる6連覇や45連勝(史上3位)も達成し、男の子が好きな物を表す「巨人・大鵬・卵焼き」という流行語も生まれました。
私も幼い頃は、プロ野球と同じく大相撲の世界も憧れの対象であり、私の場合は「阪神(!)・大鵬・卵焼き」でしたが…。
そして、本の帯には、「第69代横綱・白鵬関も推薦!」と、現役横綱・白鵬の大きな顔写真も掲載されています。

相撲道

さて、「相撲道とは何か」ですが、「礼に始まり、礼に終わる」相撲社会の崇高さを紹介し、失われつつある礼節や品格を学ぶことができないだろうか、と問いかけます。
相撲には、勝負に向かうまでの礼儀があり、勝負が決まってからも相手への尊厳を忘れない美徳がある、と説きます。
相撲道における「品格」という言葉には、誠実・正義感・責任感・節制・判断力・決断力・友情・忍耐・持続力・優しさ・思いやり・いたわり・無償の努力・恩返し…様々な意味を包含している、と説きます。

テレビの相撲中継でも映る、力士が土俵に向かい、土俵に上がり、対戦し、土俵を去るまでの一連の動作にはすべて意味があります。
花道からの入場、土俵に一礼、土俵に上がるや蹲踞(そんきょ)の姿勢で拍手(かしわで)を打ち、手水(ちょうず)を切る。そして、四股(しこ)力水(ちからみず)を頂き、仕切りへ。そして、勝負が確定してから手刀(てがたな)を切り、土俵に一礼して去る…。
そこには、基本中の基本として、土俵の神々に対する畏敬の念、対戦相手に対する敬意、自己に対する節度、が体現されています。
具体的な所作の意味としては、「蹲踞の姿勢で拍手を打ち、手水を切る」は、「取組前に互いに何も隠し持っていないことを確認し、正々堂々と闘おうという誓いの儀式」だそうです。
他にも、行司さんの装束や力士の髷(まげ)と床山(とこやま)さんの世界など、相撲世界に脈々と伝わる様々な厳然たるしきたりの意味についても解説され、新鮮な感覚で相撲界の奥深さに触れられ、興味深い内容でした。

最終章では、横綱のことを「神と同格の象徴である」と紹介し、“国技の華”であるその土俵入りは、「地の神を鎮める意味を持つ」とされ、“露払(つゆはら)い”“太刀(たち)持ち”を従える意味も深いものがあるようです。

読後は、“凛”と背筋が伸び、「自分をもっと律する生活をしなきゃ!」と思わせられました。
相撲道に生きる人のための本でもなく、日頃はついつい自分を甘やかして生活している私たち一般人にも、こころに一服の清涼剤となる一冊でした。


編集部T2
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『横綱の品格』双葉山・著|「要は稽古に出でて、稽古に帰るのです」 23:30の雑記帳 [2010-05-21 23:33:55]
要するに、わたしども力士としては、平素の挙動も土俵の延長とならなければならない。巡業中に懸命に稽古をしても、その成果はすぐあらわれるとはかぎりません。夏なら夏の巡業中の稽古は、秋になってはじめてその効果をあらわすというのが常態です。…
この記事へのコメント
louis vuitton [2010-07-21 14:34:50]
夏なら夏の巡業中の稽古は、秋になってはじめてその効果をあらわすというのが常態です。
ed hardy purses [2010-07-06 16:24:10]
要するに、わたしども力士としては、平素の挙動も土俵の延長とならなければならない。巡業中に懸命に稽古をしても、その成果はすぐあらわれるとはかぎりません。夏なら夏の巡業中の稽古は、秋になってはじめてその効果をあらわすというのが常態です。…

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