今から遡ること一年と数ヶ月前、「山口情報芸術センター」で行われた「ENSEMBLES」という作品展について当ブログで書かせていただきました。
実はこの時、ほぼ一日会場内にいながら、どうしても見ることの出来なかった展示がありました。
その作品は「hyper wr player - without records hi-fi version -」。
厳密に言うと、作品自体を目にすることは出来ました。しかし、本当ならそれが動き、音を出している様(今は動画で確認できます)を見ることが出来るはずなのに、僕が行った時には微動だにせず。数十分ごとに作動します、というようなことが書かれていたので、しばらくじっと見ていたんですが、1時間経っても2時間経っても動く気配無し……。
どうやら当時のhyper wr playerは未完成で調子が悪かったらしく、そんな日がちょこちょこあったそうです。
あー動いてるところ見たかったなぁ……といつまでも後ろ髪引かれるような思いを引きずっていましたが、なんと今年に入り、そのhyper wr playerが改良を加えられて京都のshin-biに登場!

やっと動いているところが見られる!
山口でピクリとも動かないhyper wr playerを眺めていた数時間を思い出して目を潤ませながら(笑)、一路烏丸へ。
shin-biは、「さらに散策・水都大阪2009!」でのトークショーで登壇されていた田村武さんのディレクションされているアートスペース。雑貨や書籍、フライヤーなどが並ぶその奥に、ギャラリーがあります。
暗幕をくぐって中に入ると、暗い部屋の中央にピンスポットを受けた、四本のトーンアームが付いたレコードプレイヤーが。この作品も「without records」ですので、ターンテーブルの上には勿論レコードは載っていません。
入った時には、ちょうど四本のアームについた針がシンクロするようにターンテーブルの中央に向かってゆっくりと走り、それぞれの針が拾った「ざぁー」「ばりばり」というノイズが、プレイヤーの四方に付いた四つのスピーカーから流れ出します。
その後アームはそれぞれバラバラに首をゆっくり上下左右に振り、不規則に回転と停止を繰り返すターンテーブルの上でランダムにノイズを発します。
上記の動画は、山口に展示されていた際の作品の様子ですが、この日見た改良版は、映像のように小刻みにせわしなく動いてはおらず、意志を持った生き物のように、しなやかに、ゆったりと、ターンテーブルの上で鑑賞者の様子でも伺うように動いていました。作られた作品を見ているんですが、まるで動物園でヘビのような動きの遅い動物を眺めているような奇妙な印象でした。聞くところによると、今回の会期中、同じ動きを見せる瞬間は一度として無いそうです。
いつまでも見ていたくなる気持ちを抑えて、会場を後に。山口での展示の様子をまとめた書籍「ENSEMBLES」を購入し、帰路につきました。

展示は、今月末まで。入場無料ですので、山口の展示をご覧になられなかった方はもちろんのこと、山口で幸運にも(?)動くhyper wr playerをご覧になられた方も、進化したhyper wr playerを是非、観に行ってみてください。動物園で好きな動物の前で何時間も見ていたくなるような感覚が味わえると思いますよ(笑)。
レコードプレイヤーが欲しくなった(レコードは事業仕分けで全て処分した) 編集部I
実はこの時、ほぼ一日会場内にいながら、どうしても見ることの出来なかった展示がありました。
その作品は「hyper wr player - without records hi-fi version -」。
厳密に言うと、作品自体を目にすることは出来ました。しかし、本当ならそれが動き、音を出している様(今は動画で確認できます)を見ることが出来るはずなのに、僕が行った時には微動だにせず。数十分ごとに作動します、というようなことが書かれていたので、しばらくじっと見ていたんですが、1時間経っても2時間経っても動く気配無し……。
どうやら当時のhyper wr playerは未完成で調子が悪かったらしく、そんな日がちょこちょこあったそうです。
あー動いてるところ見たかったなぁ……といつまでも後ろ髪引かれるような思いを引きずっていましたが、なんと今年に入り、そのhyper wr playerが改良を加えられて京都のshin-biに登場!

やっと動いているところが見られる!
山口でピクリとも動かないhyper wr playerを眺めていた数時間を思い出して目を潤ませながら(笑)、一路烏丸へ。
shin-biは、「さらに散策・水都大阪2009!」でのトークショーで登壇されていた田村武さんのディレクションされているアートスペース。雑貨や書籍、フライヤーなどが並ぶその奥に、ギャラリーがあります。
暗幕をくぐって中に入ると、暗い部屋の中央にピンスポットを受けた、四本のトーンアームが付いたレコードプレイヤーが。この作品も「without records」ですので、ターンテーブルの上には勿論レコードは載っていません。
入った時には、ちょうど四本のアームについた針がシンクロするようにターンテーブルの中央に向かってゆっくりと走り、それぞれの針が拾った「ざぁー」「ばりばり」というノイズが、プレイヤーの四方に付いた四つのスピーカーから流れ出します。
その後アームはそれぞれバラバラに首をゆっくり上下左右に振り、不規則に回転と停止を繰り返すターンテーブルの上でランダムにノイズを発します。
上記の動画は、山口に展示されていた際の作品の様子ですが、この日見た改良版は、映像のように小刻みにせわしなく動いてはおらず、意志を持った生き物のように、しなやかに、ゆったりと、ターンテーブルの上で鑑賞者の様子でも伺うように動いていました。作られた作品を見ているんですが、まるで動物園でヘビのような動きの遅い動物を眺めているような奇妙な印象でした。聞くところによると、今回の会期中、同じ動きを見せる瞬間は一度として無いそうです。
いつまでも見ていたくなる気持ちを抑えて、会場を後に。山口での展示の様子をまとめた書籍「ENSEMBLES」を購入し、帰路につきました。

展示は、今月末まで。入場無料ですので、山口の展示をご覧になられなかった方はもちろんのこと、山口で幸運にも(?)動くhyper wr playerをご覧になられた方も、進化したhyper wr playerを是非、観に行ってみてください。動物園で好きな動物の前で何時間も見ていたくなるような感覚が味わえると思いますよ(笑)。
レコードプレイヤーが欲しくなった(レコードは事業仕分けで全て処分した) 編集部I

